日本政策金融公庫での審査で落ちてしまうポイントとは? 金融機関の目線から徹底解説

起業を考える時にまず第一に考えるのが、事業を行うための資金確保だと思います。
その中でも日本政策金融公庫での融資は年利1%~2%前後で、数百万単位のまとまった融資を受ける事が可能であり、返済期間も長く設定されやすい傾向に有ります。
その為、多くの方が検討される手段ですが、人気のある分、審査の目線も厳しくなっています。

この記事では何故、審査落ちしてしまうのか?というポイントを金融機関側から考え、徹底解説します。

1.そもそも日本政策金融公庫で受けられる事業融資とは何か?

まず多くの方がしっかり認識できていない点についてお伝えします。

事業融資とは何か?
事業を上手く展開していける見込みが高いと判断できる方に対し、
低金利で事業を行うための資金を貸し付ける制度、です。

なんだ、そんなこと当たり前じゃないか!と思われるかもしれません。
そう、当たり前なのです。
ですが、この意味を理解していないばかりに審査落ちする方が多いのです。

2.何故、審査に落ちてしまうのか?

融資に落ちてしまう方にはいくつかの共通点がありますので、
まずは箇条書きで列挙いたします。

  1. 事業者としての考え方になっていない。
  2. 面接で担当者を唸らせるプレゼンテーションが出来ていない。
  3. 計画が現実的でなく、収益性があると見込めない。
  4. 過去の経歴と現在やろうとしている事業の一貫性が無い。
  5. 経費の必要性が認められない。
  6. 自己資金が少ない。
  7. CICなどの信用情報が支払いの遅延などで大きく傷ついている。

上から順に重要な順となっています。

他の多くのサイトでは信用情報や支払いの遅延がないことをより重要項目として挙げている事が多いですが、それだけで一概に決まるのが事業融資ではありません。

前項で述べた通りに
事業を上手く成功させていける方に対して資金を貸し出すのが事業融資です。

つまり最も重要なのは、
自分が事業を行った際に収益を上げられると、担当者を完全に納得させることです。
納得させるためには、しっかりとした事業計画、力あるプレゼンテーションが必要です。
そしてその内容の真偽を判断するために過去の経歴や信用情報が参照されます。

逆の立場になって考えてみましょう。
あなたが人にまとまったお金を貸す側になったとして、
借りて何に使うか不明瞭な人にお金をそもそも貸すでしょうか?
もし目的が明確でも、どう返していくかちゃんと説明できない人に貸すでしょうか?
そもそもが過去にお金を返せなかった事が多い人にお金を貸すでしょうか?
こういった当たり前のことが見られていると言えます。

ただ日本政策金融公庫とはその名の通り、
日本の政策として日本経済発展のために、国民の税金を貸し出している機関です。
そういったことなので上記とは反対に、
しっかりとしたビジョンを持って資金を必要としており、
この人がやるなら上手くいきそうだという期待感を持てる相手ならば、
ぜひその事業をやって、日本経済の発展に貢献してください、と融資をしてくれます。
その際には過去の信用情報なども総合判断で考慮され、
信用情報の状態だけで全てが決まる性質のものでは全くありません。

とはいえ物事には限度があり、直近数カ月で支払い遅延を起こし続けている方や、
税金の未納・滞納などを起こしてしまっている方に関しては
そもそも受けてもマイナスポイントが大きすぎて、
受ける事に意味が無い状態となってしまうでしょう。

3.各ポイントについての解説

(1)事業者としての考え方になっていない。

事業者というのは常に売上を上げていかなければいけません。
売上を上げなければ返済はおろか生活も成り立たない可能性があります。

起業をする時は好きな事で起業される方も多いですが、
最優先で考えるべきはまずしっかりと売上が立つ話になっているかです。

やりたいことよりもやるべきことをやって収益を上げていくという事を伝えるようにしていきましょう。

(2)面接で担当者を唸らせるプレゼンテーションが出来ていない。

どんなに良い計画を持っていたとしても、それを人に伝えることが出来なければその計画に意味はありません。

担当者にしっかりとプレゼンテーションが出来るという事は、
お客様にもしっかりと事業コンテンツの価値を伝えられるという事にもなるため、面接で担当者を唸らせるぐらい、自分の事業内容を伝えられなければなりません。

(3)計画が現実的でなく、収益性があると見込めない。

例えば

  • 初月から想定できる最大の売上見込にて計画を作成してしまっている
  • 売り先と買い先が不明瞭で、数字もあやふや。

といった状態であると
希望的観測を元に作られている計画だと判断され、審査落ちします。

(4)過去の経歴と現在やろうとしている事業の一貫性が無い。

起業をする、ないしは新たな事業を融資を受けて展開するという事を考えると
当然その内容に対して過去に経験があり、成功見込が高いのかという事が見られます。

例えば飲食店で働いたことが無い人が、突然退職して飲食をやります!と言っても傍から見たら無謀です。
反対にずっと有名ラーメン屋で働いていた人がラーメン屋をやりますと言えば納得感があります。
このように当人の経歴とやろうとしていることが一貫していることがとても重要です。

(5)経費の必要性が認められない。

計画も当人の状態も問題なく、それでは融資しましょうとなっても、
計上されている必要経費の妥当性が低ければ、融資されません。
自宅兼事務所で充分な内容なのに、青山の一等地のオフィスを借りて事業をやります!と言っても、納得されないということですね。

事業内容に沿って妥当な経費であることが融資額に関わってきます。

(6)自己資金が少ない。

起業のためにどれだけ準備をしてきたのかということを自己資金で見られます。
ベストは通帳にコツコツ貯めてきた履歴がある事です

コツコツ貯めていなくても融資額に対して一定額の自己資金があるか無いかで
そもそも戦えるかどうかまで変わります。

また意外かもしれないですが、自己資金が多すぎても借りる必要性が無いと判断されます。事業内容や申請額に対するバランスが大事です。

(7)信用情報が支払いの遅延などで大きく傷ついている。

クレジットカードの引き落としなどが遅れたまま放置していると、
約束の期日にお金を返さない人だという情報が、各金融機関が共有して見れる信用情報機関に登録されます。
たまたま忘れてしまったレベルであればまだ大丈夫ですが、意図して続いていたりすると、資金繰りに困っている人なのでは?自分たちが貸しても返ってこないのでは?という心配がなされます。

日本の教育では教えてくれない事ですが、遅延なく支払いをしたりすることは、
目に見えない信用を勝ち取るのに大変重要な事です。普段からないがしろにしないようにしましょう。

4.どうやって学べばいいの?

前項では(1)~(7)までのポイントを解説しました。
正直、自分ではどうやったら上手く行かせられるか分からないという方もいらっしゃると思います。そういった方はぜひプロを頼ってください。
そもそも審査落ちなどしない方が良く、落ちるぐらいなら最初からノウハウを借りるのが正解です。
肝心の融資のプロを選ぶ基準ですが、
対応件数が多い、可決率が高い・・・などはどこも同じでありきたり。
以下の点を重視しましょう。

1.自分でも事業融資を受けた経験がある担当者が指導をしている。

自分でも事業融資を受けた経験がある担当者と
そうでない担当者の間には天地の差があると言って良いでしょう。
机上の空論は誰にでも言えますが、実際の面談の温度感は体験した人にしか分からないものです。その体験を元に行われるアドバイスは価値が高いと言えます。

2.担当者が面談をプレゼンテーションの場であると理解している。

多少マイナスポイントがあっても面談での話の仕方一つで結果が変わります。
そしてこの事を指導できるプロは意外に多くありません。
何故なら指導する方には士業などが多く、本格的な営業経験が無い事があるからです。
ですが、実際に求められるのは市場にいかに自分のサービスを売り、売上を立てていくのかを、合理的に伝える力です。
話の上でも売る力を指導できるのかという事は判断の基準になり得ます。

5.まとめ

日本政策金融公庫の融資に限らず、
事業融資は大変有利な金利でまとまった資金を借りることが出来ます。
事業が成り立つという事であれば総合判断にて融資を行うのも大きな特徴です。

しかし事業をするということ自体に対する認識が甘いと簡単に審査落ちします。
もしプロにサポートを依頼する場合、表面的な情報だけで判断するのではなく、事業者としての自身をしっかりと指導してくれる場所を選ぶようにしましょう。

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