日本政策金融公庫のマル経融資を利用しよう

日本政策金融公庫の融資制度の一つとして、マル経融資というものがあります。
このマル経融資を利用することで、通常の金利より安く融資を受けることができます。
そのマル経融資についてご紹介していきます。

1.マル経融資とは

マル経融資とは、日本政策金融公庫の融資制度の一つで、小規模事業者経営改善資金のことです。
日本政策金融公庫のWEBサイトには、

「商工会議所や商工会などの経営指導を受けている小規模事業者の商工業者が、経営改善に必要な資金を無担保・無保証人でご利用できる制度です。」

引用:日本政策金融公庫 サービスのご案内 マル経融資(小規模事業者経営改善資金)

とあります。

このマル経融資は、金利が低く設定されており、また、無担保・無保証人で融資を受けられるという特徴があります。
昭和48年に発足した融資制度ですから結構、歴史があります。

事業の規模が小さいことから必要資金が少額であるため、金融機関にとってはコストが高くなってしまいます。
また、返済能力も低くリスクが高いため、利益率が低いとされ、民間の金融機関では対応困難である課題が多いということから、政府がこのマル経融資を講じてきました。

2.マル経融資の条件

マル経融資の条件を順に見ていきます。

(1)融資の上限額

マル経融資の上限額は2,000万円となっています。
自己資金の3倍から5倍をイメージしておいてください。

(2)返済期間

マル経融資の返済期間は目的により異なります。
運転資金で借りた場合は最長7年で、設備資金で借りた場合は最長10年です。
それぞれの据置期間は、運転資金の場合が1年以内、設備資金の場合は2年以内です。
<用途の例>
運転資金:仕入資金、手形決済資金、給与・ボーナスの支払い等
設備資金:工場・店舗の改装資金、車両購入、機械設備の購入等

(3)年利

マル経融資の金利は、「特定利率F」が適用されますので、1.21%(令和元年9月2日現在、年利)と、とても低いです。

(4)担保・保証人

マル経融資の場合は無担保・無保証人で、代表者の保証も不要となります。
もちろん信用保証協会の保証も不要です。

3.マル経融資の必要要件とは

小規模事業者を対象としていますので、製造業・建設業・その他では従業員20人以下、商業・サービス業では従業員5人以下(ただし、宿泊業および娯楽業は20人以下)である必要があります。


もちろん、法人だけではなく、個人事業主の方も対象となっています。
また、商工会・商工会議所の経営・金融指導を半年以上受けて事業改善に取り組んでいることも要件に入っています。


商工会・商工会議所には経営指導員がおり、無料で相談にのってくれます。
商工会・商工会議所で指導を受けるということは、入会する必要があり、1年以上加入していれば、このマル経融資を利用することができます。
年会費は必要となりますが、従業員が少なければ年間15,000円程度です。

4.マル経融資が利用できないのは

先ほどの必要要件を満たしていなければ、利用できないのですが、その他次のようなケースに当てはまっていると利用できませんので、注意が必要です。

・基本的な要件として、日本政策金融公庫の非対象業種の場合は利用できません。
・所得税(法人税)、事業税、住民税を滞納していると利用できません。
・商工会に1年以上加入という要件がありますから、創業時は利用できません。

5.マル経融資の手続きの流れ

マル経融資の手続きの流れとしては、まず、担当の経営指導員にマル経融資を利用したいことを伝えます。
経営指導員が所属する商工会・商工会議所に報告を行い、審査会の審査が行われます。
その後、商工会・商工会議所が日本政策金融公庫に融資の推薦をし、日本政策金融公庫の審査が行われます。
ということで、事業者の側から見たら、経営指導員に相談をしたら、あとは審査を待っていたら融資を受けることができると、時間はかかりますがシンプルな流れです。

6.マル経融資と比較される融資制度とは

日本政策金融公庫の融資制度で、マル経融資と比較されることが多いのは、「中小企業経営力強化資金」です。
無担保・無保証人の融資で、金利も低く設定されています。


専門家の支援を受けるという点も似ているのですが、マル経融資が商工会であったのに対して、中小企業経営力強化資金では、認定支援機関です。
マル経融資と大きく違うのは、創業時も使える制度であるということです。

7.マル経融資と中小企業経営力強化資金のどちらを利用するか?

マル経融資と中小企業経営力強化資金は、いずれも借りやすい融資制度です。
おすすめの順番としては、最初に中小企業経営力強化資金を利用し、その次にマル経融資を利用します。


融資が必要なのは、一度きりではありませんから、計画的に利用する必要があります。
マル経融資は創業時に利用することができませんし、創業から何年以内という要件はありません。
中小企業経営力強化資金は、創業から7年以内という要件があります。


そのため、最初に中小企業経営力強化資金を利用するということになります。
また、マル経融資は別枠で借りることができますから、マル経融資は融資手段の選択肢の一つとして利用できます。

まとめ

マル経融資は、商工会に1年入会し、半年以上指導を受けるという条件があるため、利用したいと思ったときに利用できないという点はありますが、とても利用しやすい制度です。


中業企業経営力強化資金と、このマル経融資を上手に利用して融資計画をたてることもできます。
知っておくと、有利に資金調達できますので、事前にしっかりリサーチして、活用していきましょう。

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