商標登録を自分でできるって知ってる?

商標登録という言葉は耳にしたことはあってもあまり身近ではないかもしれません。しかし実際には、私たちの日常生活に深く関係していて切っても切り離せないものとなっており、お仕事の上でも知らずにかかわっている可能性もあります。

また、新しく事業を立ち上げる方であれば、非常に重要なものとして認識されていらっしゃるかもしれません。

商標登録とは、商品やサービスを他人・他社のそれと区別する目的で使用する商標(マーク・ロゴなど)を特許庁に登録する手続きのことを指します。

例えば、クロネコヤマトの宅急便のクロネコの図形や、ナイキのレの形など、誰が見てもどこそこの会社が提供しているあのサービス・商品だとわかると思います。これらも当然商標登録されているのです。

今回は誰かに頼むのではなく自分で商標登録をすることをテーマにお話をしたいと思います。

1.商標登録についておさらいしてみましょう

商標登録について見ていく前にそもそも商標とは何かを整理しておきましょう。商標とは、事業する者が、自社の商品やサービスを他社のものと区別するために使用するマークのことを指します。

先程もでてきたクロネコヤマトのロゴ、不二家のキャラクターのペコちゃん、スターバックスの緑のロゴなど、これらは全て商標として登録されているロゴになります。

クロネコヤマトのクロネコのロゴを見れば誰しもがクロネコヤマトの宅急便だとわかりますし、スターバックスの緑のロゴの看板があれば、ここは他のコーヒーチェーンではなくスターバックスだとわかります。このように、提供するサービスを明確に他社のそれと区別するために商標は使われているのです。

商標というと堅苦しくてわかりづらいかもしれませんが、ここでは商標とはロゴだとイメージして頂ければ良いかと思います。
※ロゴという言葉でくくり切れないものも商標として扱われますので、わかりやすく言うとロゴだとお考え下さい。

2.商標登録の手順

それでは商標登録の流れを見ていきましょう。大まかにこの流れになります。

①同じ商標がないか確認する。
②出願書類を用意する。
③区分を確認する。
③区分を確認する
④書類を作成する
⑤特許印紙を購入する
⑥提出する

提出から審査結果が出るまでにおおよそ半年と言われています。余裕をもって手続きを進めていきましょう。

3.商標を登録する

それでは、手順のそれぞれの項目を見ていきましょう。

①同じ商標がないかを確認する

このステップは実は非常に大事なプロセスです。あなたが作成し登録しようとしている名称や似ているロゴがないかどうか調べます。既に登録されている場合、似たものが既に存在する場合には登録申請が許可されない場合があります。
※同じような商標が既に存在していた場合に絶対に登録が許可されないというわけではなりませんので、専門家にご相談ください。

特許の情報を検索するのには、特許情報プラットフォームという独立行政法人工業所有権情報・研修館が運営しているサイトで検索することができます。(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

②出願書類を用意する

同じような商標がないことを確認できましたら、いよいよ申請手続きに移っていきましょう。

商標登録の申請手続きは書面で行う方法と、オンラインでネットから行う方法とあります。

書面での申請の場合、以下のサイトからダウンロードすることができます。
https://faq.inpit.go.jp/industrial/faq/search/result/10939.html

ネットから申請する場合、書面による申請よりも手続きが複雑と言われています。以下のサイトで流れをご確認ください。http://www.pcinfo.jpo.go.jp/site/1_start/step-0_4_preparation.html

ネットから申請することを電子申請と言いますが、申請をする前にお使いのパソコンに電子申請ができるセットアップをする必要があります。あまりパソコンに詳しくない方は詳しい方にお尋ね頂くか、書面での申請をご検討ください。

「電子申請のためのセットアップ」

1)電子証明書のインストール

電子証明書とは、インターネット上で法的な手続きをする際に間違いなく本人だと証明・識別するためのデータ情報です。

2)パソコンの準備

電子申請が可能なOS(Windows・Macなど)とブラウザ(IE、chrome、safariなど)を確認しましょう。

OSが極端に古い場合、あるいは極端に新しい場合、サポートされていない場合がありますのでご注意ください。

また、ブラウザ(インターネットを閲覧する時に使用するアプリケーション)も普段お使いのブラウザが対応していない場合もありますのでご注意ください。

3)申請書提出用ソフトウェアの入手とインストール

申請書提出用のソフトウェアは上記サイトから無料でダウンロードすることができます。ダウンロードにはGmailやヤフーメールといったフリーメールアドレス以外のアドレスが必要になります。

4)利用登録

③書類を作成する

④区分を確認する

申請しようとしている商標が該当する「区分」を確認します。膨大な商標を管理するために、商標は45種類の「区分」に分けて管理されており、どの区分に該当するのか確認する必要があります。

商標の内容によっては、複数の区分に該当することもあります。非常に細かいことですが、以下でもご説明することとして、商標登録の際に印紙代がかかりますが、申請する区分の数が増えると金額も増えてくるのです。

⑤特許印紙を購入する

書類も作成が終わりましたら、印紙を購入に行きましょう。書類に最初の部分に特許印紙を貼る欄があります。これは特許専用の印紙なので気をつけてください。

特許印紙は全国の郵便局で取り扱っていますが、場所によってはない場合もありますので、事前に電話で確認しておくことをお勧めします。必要な特許印紙代は、3,400円に加えて、8,600円に区分数をかけた金額が必要になります。

⑥提出する

書面で提出する場合、2パターンの提出方法があります。特許庁に郵送するか、持参するかのいずれかになります。郵送の方が特許庁に足を運ぶ手間は減りますが、書類に不備があった場合登録できません。

一生に何回あるかわからない経験ですので、可能であれば、特許庁に直接書類を持参して確認して頂くのが確実です。

4.なぜ商標登録が必要なのか

ここまで商標登録とは何か、どのような手順で進めるのかを見てまいりましたが、ではそもそも商標登録をしなかった場合、どのような弊害があるのか、確認しておきましょう。

①他者・他社の商標を侵害してしまう可能性がある

商標登録をしないまま商標(ロゴマークなど)を使用しておりますのと、他社の商標権を侵害してしまう恐れがあり、訴えられてしまう可能性があります。

どういうことかと言いますと、商標登録すると商標登録されたロゴなどは法的に守られた形になり、登録申請した本人・法人以外では使えなくなります。

その商標やその商標に類似したものを無断で使用していると、侵害されたとして訴えることができるのです。

例えば、ある人が運送会社を立ち上げ、大手運送会社Aのロゴに似たようなロゴを使って運送業を始めたとします。

事業が軌道に乗り、売上も上がってきました。するとこれは、大手運送会社Aに似たロゴを使ったから集客に成功したのだと見なすことができ、そのような観点から大手運送会社Aから個客になりえた人が流出した、損害が出たとして訴えられる可能性があるということです。

このようなことを防ぐためにも、事前に商標登録をする、すなわち同じ商標、似た商標はなく、使用を公的に認められたということになります。

②使いたい商標が使えなくなってしまう可能性がある

あなたが使いたいとして作成したロゴマークなどの発案があなたが一番最初だったとしても、あなたが商標登録を怠っていると、後から同じような商標を考え方方が商標登録してしまうと、あなたにその商標を使う権利がなくなってしまいます。

使いたいロゴを発案した場合には、商標登録を急いで進めましょう。

5.弁理士に頼むのが一番

ここまで自分自身で商標登録をする方法をご説明してきました。ただし、個人事業主の方で忙しく時間が取れない、やはり難しくてできないという場合には、専門家である弁理士に頼むのが確実です。

まとめ

新しく事業を始められる方にとって商標の発案は生命線になりえます。提供する商品・サービスと商標が認知された時、爆発的に集客が貢献する可能性があるからです。手遅れにならない前にご自身で進めるか、専門家に相談しましょう。

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