焼肉屋の開業に向けて融資を受けるためのポイントとは?
焼肉店は、街の中心部はもちろん、郊外や、住宅街にもあり、身近な存在です。
肉食ブームで本当に個性豊かな焼肉店が増えてきています。
自分の焼肉屋を開店させたいと考えている方もいらっしゃると思います。
出店準備としてどのようなことが必要か、ここで概要をご紹介します。
飲食店の経営となると、開業資金も大きな金額が必要となります。
個人事業主であっても、融資を受けて開業することが可能ですから、融資を受けやすくするためにポイントを押さえて準備をしていきましょう。
目次
1.焼肉屋の開業資金として融資を受けるために必要な準備とは?
(1)自己資金を貯める
融資を受けるためには少しでも多くの自己資金を準備しておく必要があります。
開業するために必要な予算を算出するのですが、物件によって大きな差が生じます。
例えば、店舗ですが、居抜き物件を借りるか、スケルトン物件を借りるかで、初期投資額は大きく変わります。
焼肉屋の居抜き物件であれば、そのテナントが仕様していた設備や内装が残っているので、そこまで費用をかけずに開店することができます。
一方スケルトン物件の場合は、文字どおり、必要な建物の構造のみですから、内装や設備を全て手配する必要があります。
その分、自分の思い通りのお店とすることは可能ですが、こだわればこだわるほど、開業資金は膨らんでいきます。
融資を受けるためには自己資金が必要となるので、自ら計画的に貯蓄をし、ご両親に出資をお願いするなど、できる限り用意をします。
300万円程度あると1,000万円の融資を受けられる可能性が高くなります。
(2)焼肉店の出店資金を計算する
店舗の候補となる物件は皆さんもご存じのとおり、立地条件等により家賃は大きく変わってきます。
街の中心部なのか、郊外で駐車場付きとするのか、ターゲットはサラリーマンなのか、ファミリー層なのか、学生なのか、目的に合わせて物件を考えます。
候補となる店舗を借りる際に必要になるお金、つまり「店舗取得費」は、敷金、礼金、保証料、仲介手数料が含まれます。
場所にもよるのですが、安いところで家賃の4カ月分、高いところでは20カ月分必要となることもあります。
条件のよい物件であれば、最低でも家賃の6~8カ月分を想定しておきます。
物件が決まれば、設備にかかる費用を計算していきます。
居抜き物件かスケルトン物件かで異なってきますが、20坪のテナントで500万円以上かかります。
特に焼肉店の場合は、他の飲食店と異なり、各テーブルにダクト工事が必要ですから、よけいに給排気や排煙等のための工事が必要となります。
設備費として含まれてくるものとしては、内装工事費、厨房設備、看板代、エアコン、ダクト、レジがあります。
いずれも選択の幅が広いですから、目的にあったものを選んで見積もりを業者にお願いします。
例えばレジも、ごくシンプルなものから、高機能なものまでありますし、支払方法も現金のみ、クレジットカード、その他のキャッシュレス決済に対応するかとか、決めるべきことがたくさんあります。
その他の出費としては、厨房備品、食器、メニュー、人材採用費、ホームページ制作費、広告費、印刷代、ユニフォーム、人材採用費、開業前人件費、保健所に支払う費用等々あります。
(3)収支シミュレーションをする
飲食店の場合は、曜日によって売上に差が出ますし、また営業時間も夜のみとするのか、昼と夜の営業をするのかによっても売上は変わってきます。
必要な利益を確保できるように、月々の売上金額と必要な費用をシミュレーションしてみましょう。
ざっくりと言うと、利益は、売上から、売上原価とその他の経費を差し引いたものです。 そうして得た利益から、融資として借り入れたお金の返済をしていきますので、毎月の返済額が確保できるように考えていきます。
まず、月の売上ですが、単価×座席数×稼働率×回転数×営業日数で算出します。
次に、売上原価は売上に対して原価率で計算していきます。
飲食店の場合30%から40%が理想なのですが、焼肉店の場合は40%を超える可能性もあります。原価を計算し、原価率を算定しておきます。
そして、その他の経費ですが、人件費、賃料、通信費(電話、インターネット)、水道光熱費、備品補充費、ホームページ維持費、広告費、保険料、修繕費、旅費交通費、求人広告費、税理士報酬、ゴミ処理費、等々もれなくリストアップして算出しておきます。
(4)出店場所を探す
融資の申込みを行う場合、開業予定場所として物件を仮押さえしておく必要があります。
物件を決めてから融資の申込みをすることになります。
出店の場所はとても重要です。事前にしっかり周辺を調査して慎重に決めましょう。
物件は簡単に変更できませんから、ターゲット層と地域の特性をよく見定めてください。
(5)メニューを作る
融資の審査において、メニューや価格帯は必ず質問されます。
箇条書きでもよいので、どのようなものを提供するのか一覧を作成します。
(6)仕入先の確保
焼肉店にとってメインの食材の肉は、品質の良いものを少しでも安く仕入れることが重要です。
業界での経験があれば、人脈もできていると思いますが、非常に重要なポイントとなります。
2.焼肉店を開業するために必要な知識を得ておく
(1)営業許可
飲食店を開業する場合、営業許可を取得しなければなりません。
営業許可を得る為には、各店に1人、食品衛生責任者を置くことになっています。
食品衛生責任者となるためには、調理師、栄養士、製菓衛生師といった資格を取得しているか、保健所が実施する講習会を受講する必要があります。
また、一般の開業手続きとして、個人事業主であれば税務署への開業手続きが必要ですし、法人であれば、社会保険事務所、公共職業安定所、労働基準監督署、税務署での手続きが必要です。
(2)深夜酒類提供飲食店営業の届出
深夜(午前0時から日の出前)において、酒類の販売を行う場合は、公安委員会への届出が必要になります。
営業時間がこの時間帯を含む場合は、忘れずに届出を行います。
その他、従業員と席数で30人以上であれば防火管理者を置く、看板も大きさや設置場所によっては道路占有許可が必要であったりと、各種手続きや有資格者が必要となります。
3.フランチャイズの検討
こうして焼肉店を融資を受けて開業するための準備を見て来ましたが、全てを自分で行っていくことはかなり困難です。
焼肉屋でしっかり修行しノウハウを習得していれば独立を目指すことも可能ですが、雇われる身と、経営者では大きな違いがあります。
全てを自分で決定していくことに自信がない、不安があるという方は、フランチャイズでの開業を検討するのも良いでしょう。
フランチャイズであれば、経営のノウハウ、研修制度、仕入れルート、あらゆるノウハウを利用できます。
ノウハウがない状態でも本部の支援を受けて開業することができます。
ただ、本部からの指示に従わなければなりませんから、自分の裁量で自由にできる部分は限定されていますし、ロイヤリティの負担もあります。
メリットとデメリットを整理し、納得してから開店の方法を決めていきましょう。
まとめ
焼肉店を開業するにあたって開業資金として融資を受けることを前提にざっと必要な準備をご紹介しました。
かなりの準備が必要となりますから。あせって独立開業するのではなく、しっかり時間をかけて準備をしましょう。
準備さえ整っていれば、個人であっても、融資を受けて開業することは可能です。
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