国の教育ローンは生活保護でも利用できる?

消費税の増税や、社会保障費負担増といったことと合わせて貧困がクローズアップされることが多くなっています。


親の貧困により子どもに貧困が連鎖することが社会問題とされています。
親が生活保護を受給している場合、国の教育ローン、つまり日本政策金融公庫の教育ローンを利用して子どもの学費をまかなうことはできるのでしょうか。

1.親が生活保護でも、子どもの未来をあきらめる必要はない

勤め先が突然破綻することもあります、世の中何がおこるかわかりませんから、誰にだって、将来の不安はあります。


また、親の晩婚化は統計的にも傾向が現れていて、子どもが大学に通うころ、すでに年金生活という家庭も少なくありません。


老後2,000万円問題が話題になり、老後の生活資金を蓄える必要もある現実を突きつけられました。


子どもの教育費はできれば削りたくないものですが、十分な教育資金と老後資金を蓄えられることが絶対とはいいきれない状況にあります。

もし、親の生活が苦しくなった場合、国の教育ローンでお金を借りて子どもを進学させることはできるのでしょうか。

2.日本政策金融公庫の教育ローンの申込み条件は?

高校や大学進学にあたり、学校に払うお金がないのであれば、お金を借りることになります。


各種金融機関に教育ローンがありますが、国の教育ローン、つまり日本政策金融公庫の教育ローンが低金利でもっともおすすめです。


日本政策金融公庫といえば、政府が100%出資している金融機関で、個人事業主や中小企業の事業融資をしているイメージが強いですが、条件の良い教育ローンも提供しています。


経営をしたことのない方は、事業資金の融資を考える機会がないので、日本政策金融公庫を知らない方も多いのですが、教育資金を調達する選択肢となります。

それでは、その日本政策金融公庫の教育ローンを申し込むための基本的な条件を見ていきましょう。

①子ども自らに収入があれば本人も申込みが可能

まず、教育ローンを申し込むための大前提は次の2つです。
・融資対象の学校に入学・在学する学生の保護者である
・子どもの人数に合わせた所定の所得制限の条件を満たしている


まず、基本的に、申込者は学生本人ではなく、保護者です。
親がすでに他界している場合は、6親等内の血族、配偶者および3親等内の姻族でも申込者になれる場合があるという例外規定があります。


また、学生本人に安定した収入がある場合は、本人が教育ローンに申し込むこともできるようになっています。

②所得制限

ここで、所得制限の条件を確認しておく必要があります。
生活保護を受けている場合、生活保護費を収入として申し込む事はできません。
あくまでも会社や事業を通じて得た給与や収入が対象となります。

ということは、生活保護の場合は、国の教育ローンに申し込むことができないということになります。


確かに、日本政策金融公庫の教育ローンの規約に生活保護の場合は申込みができないと明記されているわけではありません。
それでも、収入とみなされないということは、利用できません。

3.生活保護の場合の大学進学はどうする?

生活保護の家庭から大学に進学することはあきらめないといけないのでしょうか。
教育ローンを利用せずに進学する方法を考えてみましょう。

①お金を貯めてから進学する

高校卒業から、そのまま大学に進学するというのが最も多いケースですが、必ずしもそうではありません。


お金がない状態で、そのまま借金を重ねて進学するということはとても危険なことです。
どうしても進学するのであれば、本人がまずは働いて進学に必要なお金を貯めてから進学することを考えます。


進学が数年送れたとしても強い目的意識を持ち、入学まで達成できたのであれば、その後はより密度の濃い学生生活を送ることができるでしょう。

②進学する方法を考える

生活保護を認定されているということは、頼れる親戚がいないか審査の際に調べられています。


ということは、親戚に学費を援助してもらえる可能性が低いと思われます。
そうなると、学生本人が働きながら進学できる方法を検討するという方法があります。


例えば全日制ではなく、夜間(二部)の大学を選択してみるという方法があります。
昼間は働き学費を稼ぎ、不足する分の援助であれば引き受けてくれる親戚がいるかもしれません。


夜間の大学であれば、学費も全日制よりは低く抑えられますし、通っている学生も同じような境遇の学生が多いので、学生生活も続けやすいのではないでしょうか。

また、通信制という方法もあります。
多くの大学で通信制の授業を提供しています。


通信制であれば、学費は4分の1程度に抑えることができます。
また、通信制であれば、社会人も利用している方が多く、幅広い世代の方との交流を図ることができるのも魅力の一つです。

③返済不要の奨学金の利用

奨学金には、教育ローンと同じように返済しなければならないものと、返済不要なものがあります。


このような返済不要な奨学金は「給付型」と呼ばれています。
給付型には、民間、公的機関、大学が提供しているものと種類も条件もさまざまです。


そのなかで条件をクリアしているものがあれば、それを利用して進学できます。


今後、文部科学省では、給付型の奨学金を拡充していくというニュースもありましたので、より進学しやすい環境が整うことも期待できます。

まとめ

生活保護の世帯で、国の教育ローンを活用して進学できるかみてきました。
とても良い条件で利用できる教育ローンの制度なのですが、生活保護世帯では、残念ながら利用するのは非常に困難です。


仮に、この教育ローンを利用できたとしても、生活保護の打ち切りになってしまったり、借金が増えるということになってしまっては、せっかく進学できたとしても退学ということになりかねません。


だかといって進学を諦める必要はなく、夜間や通信制を目指したり、本人が学費を稼いでから進学するといった方法で実現することはできます。
無理なく夢を叶える方法を考えていきましょう。

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