自分のラーメン屋を開業!開業資金の調達はどうする?

日本人のラーメン愛は世界一ではないでしょうか。
どこに行ってもご当地ラーメンや有名店がありますし、世界にも進出しています。


これだけ身近にあり、一人で入って、さっと食事をすることのできる飲食店ですから、いつか自分のラーメン店を持ってみたいと思った方も多いことでしょう。


とはいっても、思い切って自分のラーメン店を開業しようとすると、開業資金はどれぐらいいるのか、何を用意するのか、何からするのか、考え出したらわからないことだらけです。


ここでは、ラーメン屋の開業資金の調達方法や、開業までにするべきことを見ていきます。

1.開業に必要なこと

(1)物件条件の検討

お店を構えるには、物件を取得する必要があります。
立地場所、お店の広さ、自分のイメージするお店を開店しようとすると、都内だと一般的なもの(約10坪)で1,000万から1,200万円も必要となります。


さすがに、いきなりこんな高額な物件は難しいと、思ってしまいます。
ただ、不動産というのは1点ものですから、条件を変えていくことで、この金額を大きく減らすこともできます。


まず、お店の広さを狭く設定します。
そして、前のテナントの内装が残っている、いわゆる「居抜き物件」を選びます。


そして、立地条件もランクを落としてみます。
こういったことをするといっきに、先ほどの開業資金も半額近くになることもあります。

特に居抜き物件を選ぶと前のテナントが設備したものが残っていますから、内装工事にかかる費用が大幅に安くなります。


また、必要な設備や機材をそのまま引き継ぐことができれば、なおさら、より開業へのハードルが低くなります。

開業資金がいくら必要になるのかというのは、自分の価値観とこだわり、そして現実的な条件との折り合いをつけることで、決まります。


とにかく自分のこだわりのお店のイメージを追求し、開業前の設備資金にお金がかかってもそこは譲れないと思うのか、お店を安定的に営業していくため、運営資金に余裕を持たせておくのか、オーナーの判断によります。

(2)資格

ラーメン店のような飲食店を開業するには、必要となる資格があります。
飲食店を経営するには、飲食店の営業許可を受けることが必要です。


次に飲食店に行ったらお店に営業許可証が掲示されていますので、確認してみてください。


営業許可は最寄りの保健所に申請することで、得ることができます。
ただ、だれでも申請すればいいというわけではなく、条件があります。


それは食品衛生責任者・栄養士・調理師・菓子衛生士のいずれかの資格を取得していることです。


食品衛生責任者というのは、全国各地で食品衛生協会が行っている講習会を受講すると取得することができる資格です。


1日(6時間以上)の講習を受講して、その場で行われるテストを受けるだけですし、受講料も10,000円ですから、取得しやすい資格です。

(3)経験年数

どの業界でもそうですが、経験年数だけでなんとかかるものでもありません。

どのような形で、どのような条件で開業しようとしているかによって必要となる経験も年数も異なります。

ラーメン店の開業までのドキュメンタリーの番組とかを見ていると厳しい修行を受けてというイメージがあります。

実は、それだけではなく、調理学校では、最新のレシピや経営の方法まで学ぶことができます。

実際の店舗で修行することだけでなく、こうした学校に通い、効率良く全般的なノウハウを身につけるという方法もあるので、あわせて検討してみましょう。

(4)店舗の広さ

店舗の広さは開業するにあたって慎重に考えておきたい項目です。
30坪以上の広さの店舗は、かなりの資金がないと開業するには難しいので、大手企業が多くなっています。


20坪未満になれば、個人で開業することもできます。
ただ、効率面を考えて内装は十分考えます。


効率の良さを優先させるなら、狭くてもカウンターのみのお店とします。
ターゲットとするお客さんの層によっては、広さを確保しカウンターとテーブルを設置します。
広さが中途半端だとこうした内装を考えていくのも難しくなります。

2.開業資金の概要

(1)資金区分

ラーメン店を開業するにあたり、必要な資金は大きく二つに分けると設備資金と運転資金となります。


融資を受けるには、この二つの区分で資金を考えていきます。
設備資金は①建物設備資金(建物や土地・店舗敷金、内装工事費)と②機器類設備資金(厨房機器・製麺設備費です。


運転資金は店舗家賃(前払家賃・礼金・仲介手数料含む)、人件費、仕入れ代金、その他経費です。

それぞれの項目について都内で10坪の店舗で開業する場合に必要となる資金を例に見ていきます。

(2)設備資金

①設備資金

・保証金(敷金):約85万円(家賃×6カ月分)
  保証金は、場所により家賃の6~10カ月分必要です。


・厨房機器・調理機器・製麺設備費・食器:約450万円
  

これらの機器は、新品を用意するのか、中古で用意するかで予算は大きく変わります。製麺設備は300万円近くかかるので、麺を作るか、麺は仕入れるのかによって変わってきます。

・内装・外装費、電気・ガス・水道等の設備工事:約400万円(坪単価40万円)
 都内での坪単価は平均40~50万円です。
  居抜き物件であれば、必要な工事も限られるので、費用を大きく抑えることができます。

②運転資金

・初月のみ発生:約40万円(礼金・仲介手数料・前払い家賃、それぞれ1カ月分)
 礼金:物件により礼金が必要な物件とそうでない物件があります。


 不動産仲介手数料:仲介手数料はだいたい1カ月分です。
 前払い家賃:家賃は通常、入居の1カ月前に払います。


 これらの項目は、物件や不動産会社により大きく異なってきます。
・毎月発生:420万円(140万円×3カ月)
 月々発生していく、経営をしていく上で必ず発生する重要なものです。
 詳細は後述します。

(3)開業資金の総額

設備資金と運転資金を合計すると、ここに挙げた項目だけで、約1,400万円となります。
製麺設備をどうするか、物件をどうするか、そういった条件を変更していくと、開業資金を抑えることも可能です。

3.資金調達方法

(1)貯金

開業資金を調達する方法の1つ目は貯金です。
開業することを目標に計画的に貯金をしていきます。


そうはいっても、1,000万円以上も貯金するとなると、いつになるのか検討もつきません。


ただ、貯金をしていくことは、融資を受ける際に必ず必要となりますから、全額でないにしても開業資金の総額の3分の1以上、貯金をしておくことが理想です。

(2)家族や友人から借りる

開業資金を調達するために、最も身近な家族や友人から借りるという方法もあります。
ただ事業が必ず成功するとも限りませんから、お金を返すつもりでいても、返せなくなってしまったり、返すのが遅くなると、特に友人とはトラブルになるリスクが高いです。

(3)金融機関から借りる

開業資金として金融機関から資金を借りるという方法があります。
金融機関といっても種類も様々あります。
金融機関からお金を借りる、つまり融資を受けるには、審査に通らなければなりません。


また、定められた金利で利息を長期間にわたって支払う必要があります。
聞き覚えのある大手銀行では、融資の審査に通ることは非常に可能性が低いです。


審査が緩く、即日融資をしてくれる金融機関もありますが、そういった場合、非常に高い金利が設定されています。

事業をしたことの無い人には認知度が低いのですが、政府系金融機関の日本政策金融公庫から融資を受けるという方法があります。


民間の金融機関から融資を受けにくい個人事業主や中小企業を支援することを目的として設立された金融機関ですし、創業時にも利用することができます。


また、金利が他の金融機関より低く設定されているので、支払う利息も安く抑えることができます。

(4)クラウドファンディングを利用する

最近、クラウドファンディングが非常に盛んになっています。
専用のサイトを利用し、自分の夢を発信し、支援者から支援金を受け取ることで開業資金を集めることができます。


また、こうしてクラウドファンディングを利用することで、お店の宣伝にもつながります。
ただ、支援をしてもらうためには、文書や写真、動画で魅力を発信する必要があります。

4.収支計算表の作成

ここでは、収支計画表に記載する各項目について見ていきます。
ここで計算された数値が先ほど述べた開業資金の算出に用いた運転資金の根拠となります。

(1)売上高の見込みを計算する

売上高はまず目標の売上高を設定するのですが、まずは目標となるお客さんの数を次の計算式で計算します。


目標売上高/(単価×座席数×営業日数)=1日の1席あたりの目標お客さん数

目標とする1席あたりのお客さんの数を計算してみて、その人数を達成することが難しければ、単価を変更したり、営業日数を増やしたりと設定を変更してシミュレーションしていきます。

(2)その他項目の概要

・原材料費:食材や飲み物にかかる費用です。一般的には売上高の30%が目安です。
・人件費:従業員を雇う場合に支払う費用です。売上高の30%未満に抑えるようにします。
    お客さんの数の増減に合わせてシフトを調整していきます。
・消耗品費:洗剤やペーパータオル等、日常的に使用し減っていく物の補充費用です。
・水道光熱費:水道代、電気代、ガス代、これらは飲食店であればかなりかかります。
       ただ、工夫次第で節約することもできる項目です。
・家賃:借りている店舗の賃料です。毎月固定で発生する金額です。
・減価償却費:長期で使用する高額な設備を何年かに分けて、毎年少しずつ経費として支払い計算をします。それによって、税金が減額される効果があります。
・販促費:お店の宣伝に使うホームページの管理費や、広告掲載料等です。
・その他:毎月ではないが、急な出費に備える費用です。

(3)融資関連項目

・営業利益:売上高から上の(2)で実際にかかる経費の合計金額を引いて計算します。
・支払利息:融資を受けた際に決まった金利に基づいて発生します。
・経常利益:融資の返済にかかる利息額を引いた利益金額です。
・税金:年間の売上高により税率が変わります。
・融資返済額:融資を受けた際に決まった月々の返済額です。
・純キャッシュフロー:売上から、経費・税金・融資返済額を引いて、手元に残る金額です。

融資を受けて資金を調達すれば、返済を期日どおり行わなければなりません。
融資総額、金利、返済年数により、月々の返済額は変わります。


開業当初から事業が軌道に乗るまでは、十分な利益が確保できないと考えておきます。
資金計画には余裕を持たせ、無理をせず計画的に行動していくことが欠かせません。

(4)純キャッシュフロー

お店の売り上げから、経費や税金等、全て差し引いて手元に残る金額のことです。


キャッシュフローというのは、ある定められた期間にお金が入ってくる(キャッシュ・イン・フロー)、そしてお金が出る(キャッシュ・アウト・フロー)、お金の流れのことです。


この純キャッシュフローがオーナーのお給料となり、生活費や今後の改装費などになります。
ですから、この純キャッシュフローを意識して確保できるように計画していきます。

5.継続的に黒字経営とするには

自分のお店を持てば、当然、黒字を目指します。
事業を大きくしていくことができる利益が上がれば理想的です。
そのためにどうしたらいいのでしょうか。

(1)固定費を抑える

固定費というのは、毎月必要となる費用のことです。
固定費には2種類あり、売上に関係なく発生する費用があります。


例えば家賃や減価償却費は、極端に言えばお店を休んでいても発生する費用(支出額)です。

(2)売上高の想定

固定費を基準にして、経営を黒字にするために必要となる売上高を想定します。
ここでは変動費を考慮する必要があり、変動費というのは、毎月決まった額ではなく、変化する費用のことです。


売上で10%の利益を出すことを考えて、毎月の売上高の中で変動費の割合が75%前後になることが理想です。
計算式は次のとおりです。
 固定費÷(1-変動費率)=10%の利益を出す売上高

まとめ

ラーメン店を開業するとして必要な準備や開業資金についてみてきました。
開業しようと思ったら、勢いと熱意だけでは、うまくいきません。


必要な準備がたくさんありますので、ある程度、知識が必要です。
理想のお店を持ちたいと思ったら、しっかりと計画して行動に移すことが欠かせません。

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