日本政策金融公庫と商工中金、融資の審査の違いは?

事業融資についていろいろと調べていると、政府系の金融機関として日本政策金融公庫がおすすめされています。


融資をする金融機関としては、その他にも銀行や信用金庫などがあります。
そして、さらに調べていくと商工中金があり、しかも政府系金融機関です。


ここでは、同じ政府系金融機関である日本政策金融公庫と商工中金、それぞれの特徴を比較して見ていきましょう。

1.日本政策金融公庫と商工中金の概要

最初に、それぞれの金融機関の概要を見てみましょう。

(1)日本政策金融公庫

日本政策金融公庫は、政府が100%出資している政策金融機関です。
平成20年10月1日に発足し、全国に152の支店があります。


事業融資の面から見ると、一般の金融機関からお金を借りることが難しい個人事業主や中小企業への融資に力を入れています。
また、創業時の融資も積極的に行っているという特徴があります。


開業資金は、特に融資先の実績がないため、金融機関はリスクが高いと判定し、民間の金融機関はそのリスクを回避し、融資を断ることが多く、特に融資を受けることが難しくなっています。


日本政策金融公庫は、その他、教育ローンや中小企業向けの一般融資、災害時や経済環境の変化等によるセーフティネット需要にも機動的に対処しています。
このようにして、日本経済成長・発展に寄与しています。

(2)商工中金

商工中金は、中小企業による中小企業のための金融機関です。
正式名称は株式会社商工組合中央金庫です。


政府系とはいっても、日本政策金融公庫のように100%出資をしている金融機関ではありません。


1936年に同業者組合を通じた資金調達を行う金融機関として、政府と組合の共同出資で設立されました。


80年以上という歴史がありますから中小企業金融のノウハウがあり、企業のライフステージに応じたオーダーメイド型のサービスを提供しています。


海外展開にも強いという特色があり、全国47都道府県に100の拠点があるだけでなく、海外にも4拠点(ニューヨーク、香港、上海、バンコク)あります。


商工中金は、地域の金融機関や業界団体との連携を業務の基本として取り組んできています。


2018年に地域連携推進室を設立し、中立性のある公的金融機関として、複数の支援機関との連携のコーディネーターとしての役割も強化しています。

融資の対象としているのは、中小企業団体(商工中金株主団体)とその構成員です。 商工中金株主団体とは、業種ごとの組合や、商工組合・同連合会、商店街振興組合等、各種あります。


こうした組合員に対して資金面の様々な課題解決のサービスが用意されています。 会社が発展するにつれ、いずれかの組合員となり、商工中金との取引を行う人も増えています。

2.日本政策金融公庫と商工中金の比較

この二つの機関の特徴を比較していきましょう。

(1)保証協会の保証

保証協会(信用保証協会)とは、中小企業等が金融機関から融資を受ける際に保証人となり、融資を通しやすくしてくれる公的機関です。


保証協会は債務者が返済困難となった場合に立替払いを行ってくれる仕組みとなっているため、金融機関にとっては、貸し倒れのリスクがなくなるので、融資を受けやすくなります。


商工中金は、融資先に大きなリスクがあると判断した場合には、保証協会の保証を求めることがあります。


一方、日本政策金融公庫は保証協会の保証なしで、融資を受けることができます。

(2)預金・決算の機能

日本政策金融公庫は、融資の機能のみで、預金の機能はありません。
商工中金は、手形割引・短期融資を行うことができます。


手形割引とは、満期前の手形を金融機関や手形割引業者が買い取り現金化することです。


本来、手形は満期にならないと現金化できませんが、それ以前に現金化することができます。


短期融資とは、返済期間が1年以内と短く、融資頻度が高く手続きも簡単であるという特徴があります。


例えば買掛金と売掛金のサイトに差がある場合、買掛金の支払いの資金を調達し、売掛金が回収できたら返済するという短期間の資金調達が必要となる場面は、事業をしていく上では結構あるものですから、助かる制度です。

(3)融資の対象企業

開業資金については日本政策金融公庫の方が融資を受けやすくなっています。
商工中金は、構成員が対象という条件もあることから、事業がある程度発展していくなかで利用する企業が多い特徴があります。


商工中金で融資を希望する場合は、構成員になる必要があります。
日本政策金融公庫では、このような条件はありません。

(4)資金調達の機能

日本政策金融公庫では資金は政府にほとんど頼っています。
商工中金は、90%以上、資金を自己調達しています。


いずれも政府出資の金融機関ですが、商工中金は、民間の金融機関に近く、融資の審査も日本政策金融公庫より厳しくなっています。


商工中金は公的機関としての性格もありますが、政府の100%出資ではないので、このような違いが生じています。

まとめ

日本政策記入公庫と商工中金は、いずれも政府出資の金融機関で、中小企業を対象としています。


それぞれの強みや、特徴を理解して、サービスを利用していくことになります。
創業時は、日本政策金融公庫の方が融資を受けやすくなっています。


そして会社が発展していけば、商工中金も資金調達先の選択肢とすることができます。


企業のライフステージに応じて、自社が必要としているサービスを検討する場合、それをより得意としている金融機関を選ぶようにすることもできます。

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