経営効率を総資本回転率・総資本回転期間で分析してみよう!

経営をするにあたり、財務分析はとても重要です。
回転率や回転期間を聞いたことあると思います。
財務分析にあたり、これらを利用して分析ができるようになると経営効率が客観的に判断できます。


今回は、回転率や回転期間について、総資本回転率と総資本回転期間を中心に見ていきます。

1.回転率・回転期間とは?

回転率と回転期間、これらはいずれも効率性を分析する指標にあたります。
回転率と回転期間は、別々の指標というわけではなく、計算した結果が意味するところは同じです。

回転率とは、資本や在庫などが1年間に何回転するか。
回転期間は、資本や在庫などが1回転するのにどれぐらいの期間がかかるか。
ざっくりとした意味はこのとおりです。


回転率と回転期間、具体的に見てみましょう。
例えば、回転率が3であれば、回転期間は4カ月になります。
回転率が3、つまり1年で3回転ということは、1回転は1年÷3回で4カ月です。
つまり、回転率と回転期間は逆数(分子と分母が逆)の関係にあるということです。

これでいったい何を判断したいかということですが、会社は資金調達をします。
その資金を事業に投資して、商品やサービスを提供して収益を獲得します。
その結果、投下した資本を回収します。


会社が収益を上げて新たな資本に投下していくためには、この経営サイクルが適正なスピードであることが経営戦略上、とても重要になってきます。


経営サイクルが回らないと、会社は発展できませんし、なにより資金回収ができなくなり、ついには支払いにも影響があります。
そうなってしまうと、もう事業は存続できなくなってしまいます。


回転率や回転期間というのは、この経営サイクルのスピードの効率性を分析する代用的な指標です。


また、回転率や回転期間は、スピードだけではなく、在庫がうまくさばけているか、不良債権はないかといった、さまざまな面から経営戦略に生かせる指標として利用されています。

2.回転率と回転期間の種類とは?

回転率と回転期間が経営における効率性を分析できる指標だということですが、どのようなものの効率性を分析することができるのか、代表的なものを見てみましょう。

(1)代表的な回転率・回転期間
回転率や回転期間で効率を判断する項目を挙げます。
・資本(自己資本、株式資本等) 資産が効率的に売上に結びついているか
・売上債権   売上債権はどの程度効率的に回収できているか
・棚卸資産   棚卸資産の数値は適正か
・仕入債務   仕入費用の支払効率はどうか

(2)回転率・回転期間の評価
それでは、回転率や回転期間を算出したけっか、その数値をどのように判断するのか代表的な例を見ていきます。
自社の回転率や回転期間を一度、計算してみただけは、それがいいのか、悪いのか、判断はできません。


定期的に自社内で数値を比較してみたり、同業他社と比較することによって、その時点の効率がいいのか、悪いのかを判断することができます。
業界内で競合より優位な経営状態であることが判断できます。


経営というのは、資産をどれだけ有効活用しているかということですから、様々な回転率や回転期間から判断しようということです。

総資本回転率:高い方が良い

総資本回転期間:短い方が良い

売上債権回転率:高い方が良い

売上債権回転期間:短い方が良い

棚卸資産回転率:高い方が良い

棚卸資産回転期間:短い方が良い

仕入債務回転率:低い方が良い   

仕入債務回転期間:長い方が良い

3.各指標の計算方法と使い方

(1)総資本回転率・総資本回転期間

総資本回転率は、1年間で総資本の何倍、売り上げたかということを示します。
つまり何回資本を回収できたかということです。


その計算式は、

総資本回転率=売上高÷総資本です。


総資本回転率が高いほど、資本を活用して売上計上できていることを示しています。
総資本回転率は資本利益率と併せて評価することが多くなっています。

総資本回転期間は、総資本を何日分の売上で回収できたかということを示します。
その計算式は、

総資本回転期間(日数)=総資本÷(売上高÷365日)です。
総資本回転期間が短いほど、投下資本を早く回収できていることを示しています。
総資本回転期間は、日数でなく、月数で計算することもあります。

(2)売上債権回転率・売上債権回転期間

売上期間回転率は、売掛金や受取手形といった売上債権の滞留率を示します。
その計算式は、売上債権回転率=売上高÷売上債権です。


売上債権回転率が高いほど、資金の回収サイクルが早いことを意味します。
全て現金の場合と、締日の翌々月入金というサイクルでは大きな差があることが想像できると思います。

売上債権回転率は、売上債権の回収に要する平均日数を示します。


その計算式は、

売上債権回転期間(日数)=総資本÷(売上高÷365日)です。


売上債権回転期間が短いほど、資金の回収サイクルが早いことを意味します。
売上債権回転期間は、日数でなく、月数で計算することもあります。

(3)棚卸資産回転率・棚卸資産回転期間

棚卸資産回転率は、適正な在庫量の管理ができていることを分析する指標です。
その計算式は、棚卸資産回転率=売上高÷棚卸資産です。
棚卸資産回転率が高いほど、棚卸資産をさばくサイクルが早いことを意味します。


また、売上高の代わりに売上原価で分析する場合もあります。

棚卸資産回転期間は、商品を仕入れてから販売するまでに要する平均日数を示します。


その計算式は

棚卸資産回転期間(日数)=棚卸資産÷(売上高÷365日)です。


棚卸資産回転期間が短いほど、棚卸資産をさばくサイクルが早いことを意味します。
売上高の代わりに売上原価で分析する場合もあります。
棚卸資産回転期間は、日数ではなく月数で計算することもあります。

在庫期間が長いということは、在庫が多すぎるということです。
資本が拘束されたままですから、経営サイクルに良くないということです。


また、在庫することは、その保管場所にも経費がかかりますし、保管期間が長くなるほど、商品は劣化し、価値は低下していきます。


そのため、販売機会ロスを防ぎつつ、在庫とならないよう、発注から納品までにかかる期間と売上予測から、適正な在庫量となるようにします。

(4)仕入債務回転率・仕入債務回転期間

仕入債務回転率は、商品を仕入れてから代金を支払うまでのサイクルを分析します。
その計算式は、仕入債務回転率=売上高÷仕入債権です。

仕入債務回転率が低いほど、手元にキャッシュが残る期間が長いということを意味します。
支払期間に余裕があるのか、会社の状況が悪化して、資金がショートしてしまって、支払期間を延ばしてしまっているのか、状況を正しく判断する必要があります。


支払債務回転率が高いほど、支払期間が短いことを意味します。
あまりにも極端に短くなっているということは、決済条件が悪くなっていたり、取引先からの信用が低いことを意味している可能性があります。


売上高の代わりに売上原価で分析する場合もあります。

仕入債務回転率は、商品を仕入れてから代金の支払いまでの平均日数を示します。
その計算式は、仕入債務回転期間(日数)=仕入債権÷(売上高÷365日)です。
仕入債務回転期間が長いほど、支払いまでに余裕があることを意味します。
ただし、支払いを引き延ばしている可能性がありますから、正しく判断する必要があります。


仕入債務の代わりに仕入原価で分析する場合もあります。
仕入債務回転期間は、日数ではなく、月数で計算することもあります。

まとめ

経営をしていく上では、こうした指標を上手につかいながら、経営効率を数値で判断することが欠かせません。
ここで紹介した他にも回転率や回転期間で示す指標はあります。
上手に活用して、正しく経営効率を把握し、経営に生かしていきましょう。

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